あれ、腰が?シニアで開花柳沢伸祐思わぬ巣ごもり効果
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/08/25号
2020/10/07更新

あれ、腰が?
シニアで開花柳沢伸祐思わぬ巣ごもり効果

 国内ツアーで初めてギャラリーを入れた大会、シニアツアー「ISPS HANDAコロナに喝!! シニアトーナメント」が7月30、31日に静岡・朝霧CCで開催された。優勝は柳沢伸祐(しんすけ)(54)だったが、さて柳沢とは……。

腰、大丈夫なんで!

 シニアは今季開幕戦。柳沢は通算13アンダーで初日から首位を守った。

「コロナの影響で4月の試合がなくなり、5月がなくなり……このまま試合がなくなるんじゃないかと思った。半田(晴久)会長(ISPS)が試合を開催してくれる運びになり、特別な優勝ですね」と、このご時世、手放しで喜ぶとまではいかなかった。

 周りを気にして練習場に行きづらくなり、外でのトレーニングもできなくなった。自宅での「巣ごもり生活」で気持ちが「どんどん暗くなった」6月上旬、シニア開幕の知らせ。先輩の加瀬秀樹らと、大会コースで2日間合宿を張った。

 その際、加瀬にボールの位置とひざの使い方のアドバイスを受けた。「錯覚していたんですね。右寄りに入っていたので、詰まって振り抜きが悪かった。言われたとおりにしたら心地よく振れて、曲がらなくなった」と振り返る。大会2日間で1イーグル、12バーディー、1ボギーと攻撃的なゴルフを展開した。

 もともと300ヤードの飛距離を誇る飛ばし屋。しかし、182センチ、85キロの体躯に似合わず(?)優しい性格で、レギュラー時代はチャレンジツアー1勝のみと実績はないが、シニアになって開花。シニア本格デビューの2017年に同じISPSで初優勝し、昨年広島シニアに勝ち、今大会で3勝目。中堅シニアプロになっている。

 ぎっくり腰からくる腰痛の爆弾を抱え、カップのボールが拾えないこともある。長尺パターのグリップエンドに吸盤をつけて、ボールをくっつけて拾っていたことも。「コロナで練習に行けなかったので、いまは腰は大丈夫」と、思わぬ巣ごもり効果も助けになった。

 禍転じて……は、ある。

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