移動があるのに成功!?PGAツアーのコロナ対策が注目集める
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/08/25号
2020/10/07更新

移動があるのに成功!?
PGAツアーのコロナ対策が注目集める

 アメリカのプロスポーツはぞくぞくと再開しているが、PGAツアーの感染対策への評価が高まっているという。

 メジャーリーグではマイアミ・マリーンズやセントルイス・カージナルスなどの選手の新型コロナウイルス感染が明らかになるなど、11日間で19試合が延期に追い込まれた。

 バスケットやサッカー選手はフロリダに隔離状態でアメフトはシーズン前。そこで、メジャーリーグと同じように毎週移動しなくてはならないPGAツアーの対策に注目が集まったのだ。

 PGAツアーでは、PCR検査ができるトレーラーを持ち込んで、毎週選手やキャディ、オフィシャルなど500件近い検査を行い、移動は基本的にチャーター機、宿舎はツアー指定のホテルだ。8月の上旬、8試合を消化した時点で、選手7人、キャディ3人の感染者を出しているものの、大規模な感染拡大には至らず、試合は開催されている状態で、一定の“成功"とはいえるだろう。この最大の要因は、ツアーの推奨する行動指針に選手達が従っているからというのが米メディア大方の見立てだ。

 ウェブ・シンプソンは「食事に出ることはなく、毎晩テイクアウトですませています。ゴルフコースから離れれば必ずマスクをしているし、ソーシャルディスタンスも守っています。それでも、もっと注意深く行動しようと思っています」と語る。

 ジェイ・モナハンコミッショナーは、もし行動指針を無視するようなプレーヤーがいれば何らかの重い罰則を与えると表明しており、なにより、個人事業者であるツアープロは、試合ができなくなれば収入がなくなることを重々承知していて、指針に従っているのだろう。

 ほかのスポーツとは環境や状況が異なるとはいえ、あるいはメジャーリーグなども、今後PGAツアーのコロナ対策を大いに参考にしていくことになりそうだ。

  
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