全米プロゴルフ選手権でのローリー・マキロイの行動が「大人の対応」と評判になっている。何があったのか?
タイガー・ウッズ、ジャスティン・トーマス、マキロイのドリームペアリングが実現した予選ラウンド。それは2日目の3番ホールで起こった。マキロイの打球は深いラフにつかまり、無観客試合のため球の行方がわからずキャディほか数名が球探し。見つかったのだが、ボールは“善意の捜索隊"によって踏みつけられていた。
マキロイにはドロップが許されたのだが「自分に有利に働くようなことはしたくない」と元あった場所よりさらに深く難しいライにドロップ。結果パーセーブを逃したのだが本人は「ゴルフは誠実さのゲーム。直面した現実から逃げることは絶対にしたくない。それが自分のゴルファーとしての信念」と説明した。マキロイによると「ドロップはもとあったライの状態を誠実に再現すること」であり、そもそもどんな状態か誰も見ていない今回は「自分が行ったドロップの処置は正解だった」と持論を展開した。ライの“改善"はよく聞くが“改悪"は聞いたことがない。それが31歳になったプロゴルファー、マキロイの矜持というのだから彼も大人になったものである。
優勝したコリン・モリカワ同様23歳で全米プロを制し、これまでメジャー4勝を挙げてきたマキロイ。コロナでツアーが中断する前は7試合連続トップ5入りで世界ランク1位に君臨していたが、再開後はあまりパッとせず(最高位は11位タイ)、本命に推す声も多かった全米プロでも33位タイ。世界ランクも3位に後退している。
中断がプラスに作用したプレーヤーもいれば、好調さに水をさされたマキロイや松山英樹(中断直前のプレーヤーズ選手権初日63で首位発進するも幻に)もいる。
しかしスコアや順位に一喜一憂しない大人になったマキロイに今後、追い風が吹きそうな予感もするが……。
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