ちょっと別の意味でトーマスのラウンドから目が離せない。
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/09/01号
2020/10/09更新

ちょっと別の意味で
トーマスのラウンドから目が離せない。

 全米プロで37位タイに終わりわずか1週で世界ランク1位の座をジョン・ラームに譲ったジャスティン・トーマス。本命のひとりとして挑んだメジャーではプレー以外が話題になってしまった。

 27歳にしてツアー13勝を挙げ不動の地位を築いてきたトーマスだが、彼にはひとつ大きな“欠点"がある。それは試合中の“F爆弾"だ。Fで始まる放送禁止用語を全米プロでオンエア中に連呼したのだからテレビ局は大慌て。

 最終日の5番ホールで惜しくもバーディパットを外した瞬間トーマスは「おーい、Fxxxing kidding me(おちょくってるのかい)」とF爆弾を投下。放送席のアナウンサーが言葉を失った。

 9番ではフェアウェイからのショットがバンカーにつかまり、不服そうにFワードを連発。これにはCBSの解説者イアン・ベーカーフィンチが「ジャスティンの発言に不快な思いをされた方にお詫びします」と謝罪するひと幕も。

 もしこれが本人が住んでいる南フロリダのジュニアの試合だったら、1度目で警告、2度目で退場を命じられる由々しき事態。しかしPGAツアーではせいぜい(?)1000ドルか2000ドルの罰金で済まされてしまう。前週のWGCの優勝で2億円近くを稼いだ選手にとっては痛くもかゆくもない額だろう。

 実はトーマスには前科がある。18年ホンダクラシックのプレーオフに勝利し、カメラが彼をアップにした瞬間F爆弾を投下。すぐに「放送されるとは思わなかった。大変申し訳ない」と謝ったことも。

 試合中、小さな声で喋ってもマイクが拾ってしまうのは無観客試合ゆえ。コロナ禍の副産物とはいえゴルフ界を代表する選手には、たとえ頭に血が上ってもプロフェッショナルな振る舞いをしてもらいたいもの。普段は「いいヤツ」と評判で「娘の婿に!」という声も聞くトーマス。口は災いの元。ジュニアの模範となるべきトッププロでもあり、発言には要注意!

  
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