新東京都民ゴルフ場見事復活!5年後には桜の名所目指す
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/09/01号
2020/10/09更新

新東京都民ゴルフ場見事復活!
5年後には桜の名所目指す

 昨年秋、超大型台風19号の豪雨の被害でヘドロの海と化した新東京都民ゴルフ場が、よくぞ!

水害前。都民ゴルファーの"聖地"。スカイツリーも望める

 以前、当欄でも再開場のための奮闘ぶりを紹介したが、ついに8月上旬、リニューアルオープンセレモニーにこぎつけ、現在営業中だ。セレモニーには同ゴルフ場に縁の深い青木功JGTO会長、倉本昌弘PGA会長も駆けつけた。

 青木は「63年前の3月16日にキャディとして入りました。所属していた師匠の林由郎の後を追ってのことでした。当時、キャディはゴルフをするのは禁止されていましたが、隠れてやって見つかっては怒られた(笑)」とエピソードを披露したが、確かこの時は僚友・松井功も常に一緒だったという。また全英オープンでのリンクスで戦う転がしのスキル“ゴロフ"の秘訣もここで学んだというから、青木のゴルフの原点は同ゴルフ場にあったわけだ。1番ホールの横にある10mを越す柳の木を見て、63年前はこの半分くらいだったと感慨深げだった。

 今回の復活劇の立役者は、医療法人社団・葵会グループ。病院を中核に介護施設・学校法人・ホテルなど全国130施設を運営している。すでにゴルフ場も全国に3カ所保有している。同グループ発祥の地が広島なので、同じ出身の倉本昌弘も来賓として出席したのだという。

 再開場にあたって都民にはうれしいニュースも発表された。それは、「ゴルフ場まわりに桜の木を2000本植える予定です。5年後には上野公園に負けないくらいの桜の名所にして、都民・区民の憩いの場、健康増進の場にしたい。5年後の4月15日に桜を観る会を催したいと考えています」(葵会、新谷幸義理事長)。

 70年を越える歴史、原設計は名匠、上田治。荒川沿い、鹿浜橋そばというアクセス至便の河川敷。まさに“文化遺産"といえるのだが、問題はこれからの水害対策だろう。水門を直したというが、豪雨に耐えられることを祈る。

 ちなみに同ゴルフ場の営業時間は夜明けから日没までとなっている。8/12の例でいうと日の出5:01、日の入り18:31。予約は電話(03-3919-0111)かウェブで。早朝ゴルフで気分爽快、その後、仕事へでもいいではないか。

  
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