奇妙か?新鮮か?無観客のマスターズを予想した
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2020/09/08号
2021/02/23更新

奇妙か?新鮮か?
無観客のマスターズを予想した

 例年色とりどりの花が咲き乱れる4月に行われるマスターズが紅葉の11月に変更されたとき「想像できない」という声が多かった。それが無観客試合となり、さらにイメージしづらくなった。映像ではどんな世界が映し出されるのか?

歓声がないなんて信じられる!?

 無観客を発表したマスターズ委員会は「正しい判断」としながら「非常に残念」と無念を滲ませた。地鳴りのような歓声がない日曜日の午後、テレビ観戦するファンはなにに注目すべきか、米ゴルフメディアの編集者たちが座談会で意見を交わした。

「普段は聞けない選手の声をマイクが拾うことになるだろう。ときには攻め方についてキャディと会話する声も聞けるかもしれない。静寂のオーガスタも一見の価値あり」(シニアエディター、ザック氏)「ツアーが再開してから無観客の試合を観てきてファンも慣れている。ただ7番グリーンを取り囲むパトロン、12番、16番のティーイングエリアを埋め尽くす人の群れ、18番のさながら野外劇場が見られないのは残念。でも少なくともオーガスタを今年も見られることが重要。普段パトロンで埋め尽くされているコースの素顔はどうなのか? ピュアな姿をご覧あれ」(シニアライター、シップナック氏)

 2人は無観客でも楽しめるというが、そうではないというのはシニアライターのセンス氏だ。

「いくら無観客の試合を見慣れたとはいえパトロンのいないマスターズは奇妙。

 マスターズはファンの歓声によって完結するイベント。コースに歓声がこだますれば、誰かがバーディやイーグルを獲った証拠。テレビ中継でも歓声が試合を引き立てる要素になる。マスターズが開催されるのは素晴らしいが、それでも違和感は否めない」

 そしてシニアライターのバンバーガー氏がこう締めた。「20年のゴルフ界を象徴する放送になる。19年の熱狂とは違った意味で歴史と記憶に残るマスターズになるだろう」

  
【関連記事】こちらも注目です!
2020/11/30 米誌がマスターズ優勝者予想本命は病気が心配な……
2020/05/19 11月のマスターズ誰が勝つかレジェンドが予想した

一覧へ戻る


バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト