全英女子オープンの前哨戦、スコティッシュオープンで35歳のステイシー・ルイスが小娘たちを退け3年ぶりに優勝を飾った。ベテランの原動力とは?
4人が首位に並びプレーオフに突入する大混戦のなか、1ホール目で7メートル強のバーディパットを沈めツアー13勝目を「大好きなリンクス」で挙げ、感無量のルイス。「信じられないくらいうれしい。でもひとつだけ残念なのは娘にこのトロフィーを抱かせてあげられなかったこと」。ルイスの愛娘・チェスニーちゃんは10月で2歳になる。「長女が生まれた瞬間から彼女の目の前で優勝するのが夢だったんです」。しかしコロナ禍ゆえ、夫と娘の渡航は叶わずその場で喜びを分かち合うことはできなかった。
「すぐに(ヒューストンの自宅に)テレビ電話して優勝を報告しました。私がプレーオフでパットを決めたのを見て夫が叫んだら、娘はプラスチックのゴルフクラブでテレビ画面をバシバシ叩き始めたんですって。最高でしょ?」と満面の笑みで語ったルイスはすっかり母の顔だった。
17年9月のキャンビアポートランドクラシックで優勝したときには獲得賞金約2000万円をハリケーン被害救済のためにポンと寄付したこともあるルイス。その年に結婚し翌年長女が誕生。19年にツアーに復帰してから19試合に出場しトップ10入り3回を数えるも予選落ちも8回。直近の世界ランクは96位まで落ち込んでいた。しかしこの勝利で53ランクアップの43位に浮上。若手が台頭するツアーで宮里藍と同じ85年生まれが存在感を見せつけた。
国内女子ツアーのNEC軽井沢72でも藤田さいき(34)、若林舞衣子(32)、有村智恵(32)らベテラン勢が上位に食い込んだ。世界的にも10代、20 代のプラチナ世代&黄金世代の勢いはすさまじいが、ルイスのように母になってなお輝き続ける選手もいる。一線を退くとしていたミッシェル・ウィは出産を経て「プレーする姿を子どもに見せたい」と現役続行宣言。母は強し!
【関連記事】こちらも注目です!
2013/04/01 砂に泣いて砂に笑ったルイス。世界ランクもついにトップ
2014/01/14 ウィとルイスが提案"エア・ハグ" はもう止めよう!
一覧へ戻る
|