R&Aが市営コース購入へイメチェンはいかに?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/09/08号
2021/02/23更新

R&Aが市営コース購入へ
イメチェンはいかに?

 ゴルフの総本山であるR&Aが公営パブリックコースを購入するというニュースが入ってきた。

 グラスゴーにある市営のリーサムヒルというゴルフコースをR&Aが買収する手続きが最終段階になっているという。グラスゴー市が所有する4つのパブリックコースの予算をカットしたことから、どこかを売却するのではという話が出ていた。その4つのコースのうちR&Aの目にとまったのがリーサムヒル。

 売却されれば、R&Aが直接所有するゴルフコースとなる。日本でいえばJGA(日本ゴルフ協会)が、公営パブリックを購入するようなもの。R&Aは、知っての通りセントアンドリュースをホームコースにしているが、といってオールドコースを所有しているわけではなく、セントアンドリュース市から優先的にスタート枠を購入しているだけにすぎない。そんなR&Aが自らゴルフ場経営に乗り出すというのだから、注目を集めるのも当然のことだろう。

 R&Aの広報によると「私たちは、ゴルフがどのように老若男女に多くの魅力、楽しみを提供できるか、そのための青写真を作り出す機会だと信じている。それは、今後50年にわたって、ゴルフの繁栄を確実にするための長い目で見た戦略だと考えています」とのこと。

 要はゴルフの普及のための買収ということのようだ。それだけに、これまでの公営パブリックをそのままの形で受け継ぐことはないだろう。

 前頁では、ショートパンツの裾がほつれていただけでハウスから退出させられた英国ゴルフ事情の一端を紹介したが、お堅いイメージのR&Aが今後どのような改造や施設の新設に着手するか、どのような運営をしていくのかが興味深い。今後の展開が楽しみだ。

  
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