週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

30アンダー！
Ｄ・Ｊがゾーンに入ったら「よけるだけ」

　ジョンソンが異次元のゴルフでプレーオフシリーズ初戦を制し、世界ランク１位に返り咲いた。Ｄ・Ｊにまつわるあれこれを深掘り。

　ノーザントラストでＤ・Ｊは２日目にあわや50台の60をマーク。４日間でイーグル５つを奪い、通算30アンダーの大会記録で優勝した。２位のハリス・イングリッシュとは11打差。タイガーの２０００年全米オープンでの15打差Ｖ、ミケルソンの13打差Ｖ（06年）には及ばないが「かなりいいプレーができた。でも、記録より勝つことに意味があるからね」とＤ・Ｊ。

　記者からツアー最少ストローク優勝を知っているか聞かれると「見当もつかないね」とクールに答えながら、03年にアーニー・エルスがハワイ・カパルアでマークした31アンダーが記録だと聞くと「次はそれを狙うよ」とニヤリ。これでツアー再開後２勝目、デビュー以来13シーズン連続で１勝以上を挙げ積み重ねた勝星は目下「22」。現役最長の11年連続で最終戦のツアー選手権出場を確定させ、全米プロ終了時点で４位だった世界ランクは昨年５月以来の１位に返り咲いた。

「世界ランクは自分にとって大きな意味がある。何回か１位になっているけれど、今度こそ長期的にナンバーワンの座を守りたいね」。これでトータル91週目の１位だが、この数字は過去24人いるナンバー１のなかで５位。アメリカ勢だけならタイガー（６８３週）に次ぐ２位だ。

　生涯獲得賞金は６６５０万ドル（70億円超え）で全体の５位。トップ４は40歳以上のレジェンドばかり。Ｄ・Ｊはマキロイ（８位）よりトーマス（24位）より稼いでいる。つまりメジャーは１勝だけだが“大したプレーヤー＂なのだ。

　同じサウスカロライナ出身でジュニア時代を一緒に過ごしたケビン・キズナーはいう。「この25 年間Ｄ・Ｊがゴルフコースを征服する姿を見てきた。だから慣れっこ。30アンダーも驚きません。彼がゾーンに入ったら自分は横に避けて彼に道を譲るだけ」

　次なるターゲットは自身初の年間王者だ。

　　
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