ヤアヤアヤアシニアに〝爆弾〞がやって来た!
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2020/09/15号
2020/10/12更新

ヤアヤアヤアシニアに
〝爆弾〞がやって来た!

 6月に満50歳になったフィル・ミケルソンがシニアデビュー戦で余裕の優勝を飾った。

 3日間通算22アンダーで後続に4打差をつけ優勝したのはチャンピオンズツアーのチャールズシュワブシリーズ・アット・オザークスナショナル。ミケルソンは「(レギュラーツアーの)プレーオフシリーズで戦うためにゲームを磨いてきた」と張り切っていたが、同シリーズ初戦のノーザントラストで予選落ち。ポイントランク75位で2戦目以降の進出を逃したため、急遽シニアデビューを宣言。月曜開催の変則スケジュールだったため会場に直行しすぐさま臨戦態勢に入った。

 そもそもミケルソンは「シニアツアーは爆弾投下できなくなったら考える」と、独特の表現で若手と遜色のない飛距離が出るうちはレギュラーツアーにこだわる姿勢を示していた。だが今回、その場を奪われ特例的にシニア参戦を自分に許した。

 ミケルソン出場の一報を受けチャンピオンズツアーはSNSで「“爆弾"がやってくる!」とセンセーショナルに宣伝。その期待に応え初日10アンダー61をマークしトップに立つと、誰にも影を踏ませず完全優勝。最終日は5番352ヤードのパー4で爆弾投下。ワンオンに成功しイーグルを奪うなど本領を発揮した。「手強い相手が揃っているから真剣にスコアを伸ばしにいった。すごく楽しかった。ここは知った顔の選手ばかりだからね。レギュラーツアーはもう知らない選手のほうが多い」とかつてのライバルたちと旧交を温めた天才レフティ。

 だが、チャンピオンズツアーに専念する気はない。

 9月には71ホール目までトップを走りしながら最終ホールでダブルボギーを叩きジェフ・オギルビーに優勝を譲った06年の全米オープンの舞台ウィングドフットで悲願のメジャー獲り=キャリアグランドスラムを目指す。すでに20-21年シーズン開幕戦のセーフウェイオープンにもエントリーしているミケルソン。今後も“爆弾"から目が離せない。

  
【関連記事】こちらも注目です!
2019/11/26 ミケルソン1353週キープしたトップ50からついに陥落
2020/03/02 グランドスラムにあと一歩。ミケルソンに全米の壁

一覧へ戻る


バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト