前頁でイギリスの練習場の盛況ぶりを紹介したが、アメリカからもゴルフ人口増のニュース。
近年、ゴルフ人口の減少に苦しんでいたアメリカだが、ゴルフが"安全で健康的なアウトドアスポーツ"としてイギリス同様に注目を集め、特にジュニアなどビギナーのコースデビューが増加しているという。
アメリカのゴルフ団体、ナショナルゴルフファンデーションによれば、4~6月の第2四半期にジュニアゴルファーが急速に増え、7月も同様の傾向にあることから、このトレンドが続けば、今年は前年比でプラス20%、300万人に達すると計算している。
こうしたジュニアの増加に大きく貢献しているのが「ユース・オン・コース(YOC)」というプログラムだ。北カリフォルニアで始まったものだが、今では全米で1400コースが参加している。ゴルフ普及のため、ジュニアに5ドル以下でラウンドさせるというもので、キャディプログラムや大学の奨学金なども用意しているという。
最近、YOCによって100万ラウンドが達成されると、アニカ・ソレンスタムやキャメロン・チャンプなどがお祝いのメッセージを送った。トム・ワトソンも「YOCならわずか5ドルで1ラウンドできる。これが100万ラウンドに達したと聞きました。参加する子どもやその家族、ゴルフコースを祝福したい」と喜ぶ。
アメリカではジュニアだけでなく、大人でも初めてクラブを手にする人、再開ゴルファーも増えているという。この追い風を一時的なブームにするのではなく、コロナが落ち着いたのちにどうつなぎ止めるかが今後のゴルフ界の課題といえるかもしれない。
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