「最初は混乱」が共通意見。「Go To」でゴルフ場も悲喜こもごも
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/09/15号
2020/10/12更新

「最初は混乱」が共通意見。
「Go To」でゴルフ場も悲喜こもごも

 巷で賛否両論の「GoToトラベルキャンペーン」、宿泊施設のあるゴルフ場も数多く登録したようだが“成果"は出ているのだろうか。すでに同キャンペーンを実施しているゴルフ場の状況を調べてみた。

 まず、三重県にあるメナードCC青山Cの場合。「最初は手続きのことで大変でした。準備も情報もまったくなく、何のメリットもありませんでした。Go Toとは関係なく、すでに予約は入っていましたから、そのお客さまにも35%の値引きサービスを適用しました。これから先の状況もわかりません。ウチのお客さまは年配の方が多く、インターネットからの予約手続きがわずらわしいと言っていましたからね」と同コースの支配人・岡山丈洋氏はやや悲観的だ。

 一方、効果があったというのは兵庫県の妙見富士CCだ。同コースはログハウスを4棟、保有している。「1棟丸ごと貸すので庭でバーベキューなどを楽しめ、ゴルファーだけでなく、家族での利用に好評を得ています。リーズナブルですし、昨年より宿泊プレーの利用が増えています」(同CC、営業担当・中村愛氏)

 ただ、旅行会社や予約サイトなどは還付金を割り引いた金額でプランを販売できるが、ゴルフ場単独だと客が事後に還付申請を行うことになるので手間がかかるという。また、キャンペーンに登録した観光協会などの第三者機関がないので、協力して独自のプランを作成して“攻めの営業ができないことを残念がる。「お客さまの来場を待って還付の書類をお渡しすることしかできないので悔しい思いです」(同)

 需要喚起の起爆剤にと期待するのは静岡県のサザンクロスリゾートだ。同リゾートは以前から宿泊予約サイトを使って、観光客の予約も受け付けていたが、今回を機に積極的集客策を展開するという。大手旅行会社と提携して「ゴルフ宿泊パック旅行」も販売する。

 同リゾート・旅行事業部、寺嶋大輔氏は「当初は混乱しましたが、やってよかったと思います。PRにも繋がるし、認知がすすめば成績も上がってくると思います。現状の1泊ラウンドだけでなく、2泊、3泊ラウンドのプランも作り、積極的に販売していきます」と積極的。

 同キャンペーンの実施状況、成果はさまざまだが、これからどう展開するだろうか。

  
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