週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

マキロイそわそわ。
キャディが携帯を常時チェック

　妻エリカさんの第一子出産を控え、もうすぐ新米パパになるローリー・マキロイは「娘の誕生が最優先。ゴルフよりも大切」とそわそわしている。

　シーズン最終戦のツアー選手権は、昨年彼が劇的優勝を飾り逆転で年間王者に輝いた思い出の大会。連覇はもちろん年間王者なら16億円を超すボーナスが手に入る。ところがマキロイは「もういつ生まれてもおかしくないんだ。プライベートなことだけどすごく興奮している。早く娘に会いたい。ツアー選手権はこれからも出るチャンスがあるけれど、自分たちの初めての子どもに出会う瞬間は一生に一度。だからそれを優先するつもり」と打ち明けた。

　プレーオフシリーズ第２戦のＢＭＷ選手権でも２日目首位タイに浮上しながら決勝ラウンドでスコアを落とし12位タイに終わったマキロイ。ラウンド中も妻が分娩室に入った時点で即棄権し、病院に駆けつける準備をしていたという。

　長年の友人でもあるキャディ、ハリー・ダイヤモンドさんがマキロイの携帯を管理し連絡がないか逐一チェックしていたというから、真剣に優勝を目指すというより妻のことが気がかりで集中力を欠いたプレーになってしまったようだ。

　状況にもよるが、現時点でマキロイは上の空で試合に出るより「ツアー選手権を欠場する」道を選ぶ可能性が高そう。

　誰にとっても異常だったコロナ禍の今シーズン。ツアーが中断する前のマキロイは前季の勢いそのまま６試合連続トップ５入り（うち１勝）と絶好調だったが、再開後は８試合連続でトップ10入りを逃しポイントランク12位。だが「ゴルフが上手くいかなくてもいまはそれ以上に素晴らしいこと（娘の誕生）が待っている！」

　ちなみにエリカさんとの出会いは12年。当時ＰＧＡの職員だった彼女は寝坊してライダーカップに遅刻しそうになったマキロイにパトカーを手配して救うナイスアシスト。15年から交際がスタートし17年にゴールインしている。

　　
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