全国各地でゴルフ振興策が企画されているが、北海道旭川市での例はこうだ。
旭川市内には、旭川GC、フォレスト旭川CC、旭川メモリアルCCと3カ所のゴルフ場があるが、これらコースを舞台に「旭川市民ゴルフ大会」が進行中なのだ。旭川市が後援するもので、初の試み。9月末まで開催している。
参加できるのは旭川市在住、または旭川市にある企業に勤めていることが対象となる。参加費1100円(税込、うち一部は旭川市へ寄付)を支払い、専用スコアカードを受け取って3コースをラウンドする。最後にラウンドしたコースで専用カードを応募箱に投函すれば参加成立。期間中は何度でも参加可能だ。
回収されたスコアカードから、新ペリア方式で順位を決め、10月上旬に各ゴルフ場で競技結果を発表する。優勝、準優勝、3~10位及び、飛び賞には景品が進呈される。また優勝者には旭川市後援ということで、旭川市長賞の盾が贈られる。
同大会を開催した動機を旭川メモリアルCCの支配人、長谷川誠氏は以下のように話す。
「以前から、旭川空港の周辺にある9コースで何かフェスティバルのようなことをやれないかと模索していました。市内にあるのは3コースで、ここの支配人が集まった時に『とにかく先鞭をつけよう』となったのがきっかけでした。市民がコロナ禍で自粛して家に閉じこもってばかりでは健康被害も出るということで、市観光課・スポーツ部門も協賛、後援してくれることになったのです。この大会が終わっても、何らかの形で継続していきたいですね」
さまざまなスポーツのなかでゴルフは3密になりにくいと注目が集まり、ゴルフ場には客が戻り始めている。ゴルフ場経営コンサルタントの菊地英樹氏は「とはいえ、コンペがまだできないので、ゴルフ場の売り上げも前年比では落ち込んでいる。そんな折に市が後援するというのは、ある意味“お墨付き"をもらったわけですから、業界としても喜ばしいことです」と話す。今後の展開にも期待しよう。
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