本間ゴルフのボールがヨーロッパに進出することが話題になっている。
本間ゴルフといえば、世界ではいわゆるハイエンドのゴルフクラブメーカーとして知られている。2年ほど前、セントアンドリュースにあるゴルフ博物館で、本間のクラブが「世界でもっとも高価なクラブ」として展示されたことは記憶に新しい。その本間のボールとあって、注目を集めているのだ。
本間ゴルフヨーロッパのマーケティング部長のトニー・スコット氏は「本間ゴルフのボールの品揃えは、より飛距離と安定性を求めるスウィングスピードが遅いゴルファーから、より良いフィーリングでグリーンへ近づけたいとスピン性能を求めるスウィングスピードの速いゴルファーまで、すべてのゴルファーに対応しています。また価格の面でも、他社と比較しても納得していただけるよう、ゴルファーの腕前と同様に彼らの“財布"にも合うように幅広い価格帯の商品を揃えています」と語る。
実際、今回売り出されるゴルフボールでもっとも高額なのは「X4」で、イギリスでは1ダース44・95ポンド(6200円弱)。たとえばこれと競合すると思われるタイトリストのプロV1は48ポンド(6700円弱)で売られており、若干安いことになる。このほか、TW-XとTW-Sが26ポンド、A1が1ダース15ポンドで販売されるようだ。
大手のボールメーカーはプロに高い契約金を支払い、高額な宣伝費をかけてブランドイメージを高めているが、本間ゴルフは、海外ではすでに「高額で高品質」というイメージがあり、それがアドバンテージに。また、プロではなくアマチュアのゴルフに特化する戦略のようだ。
となれば「試してみたい」欧州アマチュアは少なからずいるはず。本間ゴルフとしては、コストコのカークランドボールのようなセンセーションを望んでいるのかもしれないが、さてどうなるだろう。
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