回らない!一般人には理解不能?デシャンボーの流儀
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/10/27号
2020/11/09更新

回らない!一般人には理解不能?
デシャンボーの流儀

 米ゴルフ誌の最新インタビューでブライソン・デシャンボーは「プライベートでゴルフはほぼしない」と語った。そのワケは?

 ラウンドしないなら何をするのか? 「練習場でさまざまなことを試している。あとはジムで体を鍛える。鍛えては球を打って試し、同じことがコンスタントにできるようになるまで徹底的に時間を費やす」とデシャンボー。

 プライベートのラウンドは年間どれくらい? と聞かれると胸の前で丸を作り「ゼロ!」と笑う。「ラウンド4時間として65打か68打しか打てない。練習場なら4時間で300球打てるからね。どちらが効果的かわかるでしょ?」

 なるほど、デシャンボーにかかるとそういう計算になるか。「たとえばオーガスタとかサイプレスポイントでプレーしないかと誘われれば話は別。喜んでラウンドするよ」

 有名コーチ、ピア・ニールソン(「ビジョン54」主宰)は「ゴルフは唯一練習する場所とプレーする場所が違うスポーツ。いかに練習を本番に近づけるかが上達の秘訣」と言うが、デシャンボーは練習場だけで究極のプレッシャーに打ち克つメンタルを構築しているという。

「状況をイメージしてこういうショットを打つべし、と自分にプレッシャーをかける。で、その通りのショットが打てるか1回だけでなく2分後、5分後と何度も繰り返す」

 デシャンボーにとって、もっとも重要なのは「毎回一切バラツキのないショットを実現すること」。「ウェッジもアイアンも気が遠くなる数打ってその技を身につける」というから、やはりゴルフを科学する男は自分の体を“マシーン"にしたいようだ。

「2、3ホール回って成果をチェックすることもたまにはあるよ。あとは夕暮れ時にスウィングのことを何も考えず5ホールくらい回ることも。でもそれはゴルフをプレーするんじゃなく、ゴルフをエンジョイするための時間なんだ」

 皆さん“デシャンボーの流儀"ご理解いただけましたか?

  
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