ブライソン・デシャンボーに触発されたのか、ローリー・マキロイが飛距離アップに取り組んでいるようだ。
コロナパンデミックは20年を象徴するキーワードとなってしまった。しかしそれを除けば、ゴルフ界のトレンドはデシャンボー。20キロ増量し筋肉の鎧をまとった彼がひとたびクラブを握れば想像を絶する飛距離を生み出す。深いラフもなんのその。パワーとスピードでコースをねじ伏せ全米チャンプに輝いた。
これにはベテラン連中から「ゴルフが違うものになってしまう」と悲鳴が上がったがライバルたちは着々と“デシャンボー化"を目指しているようだ。
最右翼がローリー・マキロイ。世界ランク4位の彼は10月3日、インスタグラムのストーリーにショットトラッカーの表示画面の写真を投稿。そこにはボールスピード時速186マイル(約83 )、キャリー340ヤードとある。この投稿に米メディアは鋭く反応。マキロイの“デシャンボー化"が進んでいると報じている。
3シーズン前のドライビングディスタンスは319・7ヤードでツアートップだったマキロイ。その年(18年)のデシャンボーは305・7ヤードで25位。19年はキャメロン・チャンプに1位の座を譲ったが、マキロイは2位、デシャンボー34位だった。
ところが20年になると一気に形勢逆転。デシャンボーは前の年から20ヤード近く伸ばし平均322・1ヤードでトップに躍り出る一方でマキロイは17ヤード差の4位。デシャンボーのたゆまぬ努力と巨大化の成果が顕著に数字に表れた。
「われわれの常識の逆を行く。それを信じてやってしまうところが彼のすごさ」とマキロイは感心しきり。口にこそ出さないものの飛ばし屋のプライドを刺激されたに違いない。
1カ月後に迫ったマスターズで新米パパ・マキロイはどんな姿に変身しているのか?デシャンボーのさらなる進化は? 楽しみは尽きない。
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