超悪天候で行われたスコティッシュオープンでベテラン撃沈
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/10/27号
2020/11/09更新

米プロ、想定外の最終組で
結婚式に遅刻寸前!

 10月3日に行われたスコティッシュオープンの第3ラウンドが前代未聞の悪天候に見舞われた。

 特に午後のプレーは想像を超えるコンディションのもと行われた。この試合は例年7月に開催されるのだが、今年はコロナの影響で10月に延期されたため、より安定しない天候下での開催と相成った。3日目のラウンドは強烈な風雨で、午後遅くなればなるほど、まるで台風の中でプレーしているような状況となり、リーダーズボードの上位のプレーヤーたちに大きな影響を与えた。

 39歳のベテラン、イアン・ポールターはこの日、最後の7ホールで4つのボギーを叩いたが「21年のプロ生活の中で、こんなひどい天候は初めて。ボールを打つというより、クラブでスウィングするのがやっと。グローブを5つダメにしちゃったよ。何をやっても手からクラブがすべってしまうんだ」と諦め顔。2日目まで9アンダーの好スコアだったポールターは、3日目に34・39の73(パー71)を叩いている。同じく2日目まで9アンダーだったリー・ウエストウッド(47)も午後のラウンドで40を叩いて、この日76。優勝争いから脱落した。

 3日目のベストスコアは、トミー・フリートウッドの69。

「初めは飛ばせるだけ飛ばそうとスウィングしていたが、それをコンディションに合わせて、パンチショットに変えた。たとえば、左から右の風に対して、フックになるようなドローのパンチショットを打った」と、29歳の対応力で乗り切ったのだ。それでも3日目で体力を消耗しすぎたのか、結局11アンダーで、最終日64の7アンダーを出した25歳のレイ・アーロンとのプレーオフにフリートウッドは破れる結果に。3日目トップの43歳のロバート・ロックも最終日スコアを伸ばせず、10アンダーで単独3位。ポールターは8アンダーの6位タイだった。

 この時季のスコットランドの天候は、手練れの欧州ベテラン勢をもってしても、きつすぎるということ?

  
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