オーガスタに向けシニアで〞勝ちぐせキープするミケルソン
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/11/10号
2020/11/30更新

オーガスタに向けシニアで”勝ちぐ”せ
キープするミケルソン

 フィル・ミケルソンが米チャンピオンズツアーのドミニオンエナジーチャリティクラシックでシニアデビュー2連勝を飾った。

 8月のデビュー戦、チャールズシュワブシリーズでも圧倒的な強さを見せつけたミケルソンだが、今回はマイク・ウィアーとのレフティ対決を制し逆転V。最終ホールでバーディを決め、ミゲール・A・ヒメネスが持っていたトーナメントレコードを1打上回る17アンダーで勝負を決めると「(シニアは)やっぱり楽しいね。レギュラーツアーでは試したいことを試す時間もないけれど、ここではいろいろな課題に取り組める」。その言葉どおり、今回ニュードライバーを投入した。

「オーガスタ攻略用にキャリーが出るタイプを試したかったんだ。おかげで自分の持ち味であるアグレッシブなゴルフができてマスターズに弾みがついたよ」

 以前は「飛ばなくなるまでシニアではプレーしない」と公言していたミケルソン。同じ週に行われたCJカップに出場することもできた。賞金総額はシニアの4・5倍の900万ドル(10億円弱)。しかも舞台のシャドークリークは一昨年タイガーとのザ・マッチに勝利し10億円を独り占めした相性の良いコースだったが……。「今回はCJカップよりシニアに出て勝つほうがメリットがあると思った。勝ち癖をつける意味でもね」

 すべては3勝を挙げているマスターズのための調整というわけだ。

 それにしても今季はシニアルーキーが熱い。ジム・フューリックがデビュー2連勝したかと思えばアーニー・エルスがフューリックの3連勝を阻み、今季2勝目。そこにミケルソンが割って入ったのだからオールドファンにはたまらない展開。絶対王者ベルンハルト・ランガーの後継者はやはりミケルソンなのか? 11月12日開幕の大一番に向けミケルソンはZOZOとヒューストンオープンに出場予定。準備に余念がない。

  
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