マスターズまであと2週間余り。どうなる13番ティー問題
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/11/10号
2020/11/30更新

マスターズまであと2週間余り。
どうなる13番ティー問題

 11月12日から始まる今年のマスターズ。4月に開催されるマスターズと何が変わって何が変わらないのか?

 まず気になるのが13番パー5だろう。「アザレア」と名付けられたこのホール、秋開催ではアザレアの満開の様子は見られないのは当然として、注目を集めていたのはヤーデージ。小誌でもたびたびお伝えしていたとおり、オーガスタナショナルは13番のティーインググラウンドの後方の土地を購入。整地も進んでいたことから、ティーインググラウンドを後方に移動してヤーデージが伸ばされるものと予想されていた。しかし、10月の中旬に撮影されツイッターに投稿された写真では、既存のティーインググラウンドの後ろの樹木が伐採されておらず、その後方も手がつけられていない。そこで米ゴルフメディアでは「どうやら13番のヤーデージ延長は今秋はない」という流れに。

 11月のオーガスタは気温が10度以下。6月から秋口まで雨が集中する時期で、フェアウェイはソフトなコンディションになる可能性が強く、ランが出ない。11月にオーガスタでプレーしたことがあるという元マスターズチャンピオンのフレッド・カプルスが「コースのヤーデージが長く感じる」と語っていた。加えて、4月には南風が吹くが、11月となると北風が主流となる。アーメンコーナーは風が巻くともいわれるが、13番で北風が吹くと、アゲンストの風となり、これでティグラウンドを後方にすると、非力なプレイヤーにはかなり不利になる。コロナの影響で工事が遅れたという単純な理由だけでなく、秋の気候も考慮してティーインググラウンドの現状維持となったのかもしれない。

 しかしながら、グリーンが遅くなるかといえばそうではないようだ。オーガスタナショナルはサブエアという地下からの高圧空気を吹き出すシステムを持っており、いつものような超高速が期待できるとのこと。秋のマスターズ、どんな試合展開になるのか楽しみだ。

  
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