PGAツアーは今週のヒューストンオープンでついに観客を入れる決断をした。
1日2000人限定だが、ギャラリーチケットが販売された。ただ、10月下旬現在、ヒューストンのあるテキサス州はコロナの第2波の只中にあって、1日5500人近くの新規感染者を数えている。
アメリカ全体では1日7万人以上の新規感染者がいるが、州別の新規感染者数では、アメリカのトップ。しかも来週はマスターズ。選手たちからすれば、マスターズ直前の調整のために参戦を予定していたものの、出場すべきかどうか最後まで悩んでいるようだ。
実際、フィル・ミケルソンは「PGAツアーはコロナ対策を十分に行い、安全に2000人のギャラリーを受け入れることだろう。しかし、個人的にはマスターズを前にどんなリスクもとりたくない。プレーすべきかどうか悩んでいる」と胸の内を明かした。
一方、同じヒューストンのチャンピオンズGCで12月10~13日に開催される全米女子オープンは「度重なる専門家たちとの相談のうえ、観客を入れずに開催することに決定しました。残念なことですが、地域コミュニティとプレーヤーたちにとって、これは正しい選択だと思っています」とUSGAのシニアディレクター、ジョン・ボーデンハマー氏は発表している。莫大な放映権料を誇るPGAツアーと違い、女子の試合はチケット収入も重要な要素なので、痛手なのは間違いないだろう。
経済か安全か。そういえばテキサスは大統領選の激戦州。もともとはトランプ大統領率いる共和党の牙城だが、民主党のバイデン前副大統領が善戦している。まさか主催者の党派が無観客にするかどうかに影響を及ぼした?
この号が出た直後には新大統領やヒューストンオープンの出場者が決まっているが、さて?
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