膀胱ガン告白のJ・デーリーシニアで健闘中
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/11/24号
2020/12/14更新

膀胱ガン告白のJ・デーリー
シニアで健闘中

 9月に膀胱ガンを告白したジョン・デーリーがチャンピオンズツアーで健闘している。

 11月第1週に行われたティンバーテック選手権初日、デーリーは8アンダー64をマークしジム・フューリックとともに首位タイの好発進を切った。64はシニアデビュー5シーズン目にして自己ベスト更新。数々のトラブルを巻き起こし悪童と呼ばれたデーリーも54歳になり、シニアでのキャリアベストを素直に喜んだ。

 じつはこの大会は彼にとって膀胱ガンから復帰後4試合目。結果は26位タイと上位争いから脱落してしまったが、白髪&白髭をたくわえ、真剣に白球を追う姿は迫力満点だった。

 ゴルフチャンネルのインタビューでガンを告白し、早期発見だったためすでに切除手術を済ませたと語ったのはおよそ2カ月前。手術は成功したものの膀胱ガンは再発する確率が8割を超える厄介な病という。

「3カ月したら検診を受けて再発していたらまた切除手術を受けるよ。再発する確率はかなり高い。医者にそう言われている」と気丈に語っていた。

 主治医には食生活に気をつけるよう注意されているが「ドクターにいわれたことは守っているよ。体にいいものを飲むように心がけているけれど、ダイエットコークを取り上げられるのはごめんだね。でもこれまで1箱半吸っていたたばこを1日6本まで減らせたのは自分で自分を褒めたいね」と我が道を行くデーリー。

 SNSでは膀胱ガンの告知を受けたときはさすがに「ショックだった」と綴ったが、ファンからの励ましのメッセージを受け「自分の人生は闘いの連続。この病にも勝つ」と勝利宣言。メジャー2勝を挙げながらアルコール依存症や暴力沙汰などを繰り返した問題児がガンとの闘いに直面するとは……。

「まだ負けるわけにはいかない」というデーリーは今日もまた優勝の二文字を追いかけ奮闘を続ける。

  
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