D・Jだけじゃない!記録に残る男になったC・スミス
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/12/08号
2021/02/23更新

D・Jだけじゃない!
記録に残る男になったC・スミス

 マスターズで優勝したのはダスティン・ジョンソンだが2位タイに入ったキャメロン・スミスもじつは史上初の大記録を樹立していた。

 ジョンソンの強さばかりが目立った気がするが、オーストラリア出身の27歳、スミスはマスターズ84回の歴史のなかで唯一4日間60台(67・68・69・69)をマークした初の選手となった。

 ほかのツアー競技はメジャーも含め4連続60台はあるが、古くはボビー・ジョーンズ、ベン・ホーガン、パーマー、ニクラス、タイガーに至るまでマスターズでそれを達成した選手はいなかった。今回通算20アンダーのトーナメントレコードで優勝したジョンソンも2日目は70。4日間通して60台をマークしたスミスはラウンド後記録を聞かされ「まったく知らなかった」と驚いた。しかし「2位になるためにここに来たわけじゃない。記録を出しても勝てなかったことのほうが悔しい」と、ごもっともな感想。本人は口に出していないが「ジョンソンさえいなければ」という気持ちもあっただろう。

 だが、後続に4打差をつけ完全優勝に王手をかけていた最終日のジョンソンにプレッシャーをかけ続けたのはマスターズ初出場のイム・ソンジェやライバル、ジャスティン・トーマスではなく間違いなくスミス。

 93年ブリスベンで生まれた彼は父の手ほどきでゴルフを始め、13年20歳でプロ転向。下部ツアー(コーンフェリーツアー)やアジアンツアーで下積みを経験し、15年からPGAツアーにも出場するようになるがシードを獲得したのは17年になってから。18年のマスターズで5位に入り頭角を現すと、その年のチューリッヒクラシックで初優勝、今年のソニーオープンで2勝目を挙げた。2勝ともプレーオフで制し勝負強さが光った。

 ラグビーの大ファンで母国豪州ナショナルチームのキャプテンと同姓同名。間違えられることもしばしばだという。趣味はクルマいじりで家にいるときは改造に勤しんでいる。

 赤丸急上昇中のスミス、要チェックだ。

  
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