マイズにランガー。アラ還がオーガスタで躍動!
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2020/12/08号
2021/02/23更新

マイズにランガー。
アラ還がオーガスタで躍動!

 マスターズ初日、もっとも周囲を驚かせた人物、それは62歳のラリー・マイズだった。

 歴代チャンピオンのマイズの第1ラウンドはボギー発進ながら2番から3連続バーディ。一瞬だがリーダーボードのトップに。

「リーダーボード? もちろん見ていたよ。いい気分だった。いつもそこに自分の名前があればいいのに。少しの時間しかトップに立てなかったのは残念だけどね」とマイズ。

 初日は6バーディ(4ボギー)を奪ってB・デシャンボーやコリン・モリカワらと並び25位タイと大健闘。60代の歴代覇者の多くは70位以下が指定席だが、62歳になってなおオーガスタを攻略したマイズに若手も脱帽だ。

 マイズとデシャンボーの年齢差は35歳。飛距離はマイズが平均247ヤードだったのに対し、デシャンボーは334ヤード。年の差も、ほぼ100ヤードの飛距離のハンディもなんのその。たとえば350ヤードと距離が短い3番パー4でマイズはピンまで残り120ヤード地点からウェッジで4・5メートルにきっちり寄せてバーディ。対するデシャンボーは3番ウッドでワンオンを狙ったがパー止まり。攻め方がハマれば62歳でも十分戦えるお手本のようなプレーだった。

 地味だがオーガスタ出身の彼は地元の大ヒーロー。87年グレッグ・ノーマンとのプレーオフでは絶対不利と思われながら、11番で見事なチップインバーディを決めて優勝。普段物静かなマイズがグリーン上で飛び跳ねて喜ぶシーンはマスターズのベストシーン上位にランクインしてきた。

 あいにく今回は無観客。「家族や友達の前で6バーディを奪うところを見せたかった。でもきっと誰かはオンラインで自分のプレーをフォローしてくれていたはず」

 しかしながら2日目は77で予選突破ならず。一方で63歳のベルンハルト・ランガーは、66・68で予選通過し、マスターズ予選通過最年長記録となった。恐るべし“アラ還"たちだ。

  
【関連記事】こちらも注目です!
2019/08/19 ワトソン、オメーラ、マイズらレジェンドのタイガー評
2019/06/06 元メジャーリーガーが米シニアツアーデビュー!

一覧へ戻る


バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト