兵庫県でゴルフ場が地域貢献。鳴尾GCと三木市の場合
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2020/12/15号
2021/02/23更新

兵庫県でゴルフ場が地域貢献。
鳴尾GCと三木市の場合

 日本の都道府県で2番目にゴルフ場の多い兵庫県で「地域貢献」に関する2題。

 まずは川西市の鳴尾GC。先頃、ゴルフ振興と地域貢献を目的に近隣住民を招いて「鳴尾ゴルフフェスタ」を開催した。コロナ禍の折、野外で3密を避けられるとあってゴルフをしない人も含め700人が集った。川西市の協力もあり、事前に参加申し込みのチラシを配布。当日参加も受け付けた。

 芝滑り、スナッグゴルフ、6ホールのパッティング、ヒッコリーゴルフ体験会、ニヤピン、ドラコン、3ホールプロアマ大会など、盛りだくさんで、すべて無料。

「実はこれまでも近隣の幼稚園での園外保育として、芝で遊ぶために開放していました。やはり芝で戯れたという体験は一生忘れないと思います。そういう子たちが将来、ゴルフをやってもらえれば嬉しいですね」(同GC支配人、宮崎博氏)

 この催し、来年から継続して行うという。まずは5月連休の子どもの日を予定している。

 もう1件は、市内のゴルフ場が25コースと西日本で最多の数を有す三木市。同市ゴルフ協会も市役所の行政に組み込まれ、ゴルフを核とした街づくりと地域活性化を推進している。同市が取り組んだのは日産自動車、兵庫日産自動車など2社の販売会社、それに同市ゴルフ協会と「電気自動車を活用したまちづくりに関する連携協定」を結んだことだ。

 たとえば、同市に地震災害による大規模停電が発生した際に、日産の販売会社2社が避難所に近いゴルフ場に電気自動車「日産リーフ」を貸与し、電力供給用の電源として活用するということ。また連携協定に協力する9ゴルフ場は充電スタンドを貸して、避難所の円滑な運営を行い、市民の安全確保に努めるというもの。リーフ1台分のバッテリーで6200台のスマートフォンが充電可能という。

 同市では阪神・淡路大震災での甚大な被害の教訓を生かし、災害に強い町づくりに取り組んでいたところだった。

 一方、日産自動車では環境負荷低減災害対策などの課題を解決するため、日本電動化プロジェクト「ブルー・スイッチ」を22年前に発表。全国の自治体や企業に協力を求め、電気自動車普及を通じて社会の変革に取り組んでいた。全国の自治体や企業と災害連携協定を結ぶのは、今回で72件目で、ゴルフ協会と連携するのは初めてという。

「ゴルフ場を避難所としても地域貢献していきたい」(同ゴルフ協会、大西良門氏)とのことだ。

  
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