車で疾走まで。イギリスでロックダウン中コース荒らしがぞくぞくと
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2020/12/22号
2021/02/23更新

車で疾走まで。
イギリスでロックダウン中コース荒らしがぞくぞくと

 コロナの影響でフラストレーションがたまっているのは、世界共通のようだ。しかし、その吐け口がゴルフコースに向けられてはたまったものではない。

 この雑誌が出るころには、ロックダウンが解除されている可能性もあるイングランドで、クローズしているゴルフコースに車が入り込んでグリーンやフェアウェイを荒らしたり、サッカーの試合が行われたなどというトンデモニュースが伝わってきている。スコットランドでは、ロックダウンではないが移動制限があるなか、やはり、車やオフロードバイク、4輪バギーなどで伝統あるコースが荒らされている。

 イングランドのランカシャーのサウスポートゴルフアカデミーではグリーンキーパーが「奴らは2番ホールのフェアウェイに入り込み、いくつかの『ドーナッツ』(車の回転時にできるタイヤ痕)をやってから、自分の前を約130キロの猛スピードで通り過ぎて行った」と証言。「ドーナッツ」については、125年の歴史のあるクリーブヒルGCにもタイヤ痕が残されており、経営を逼迫させている。

 サッカーが行われていたのは、エセックスにある公営バプリックのベルフェアースゴルフコースで、地元の議会では、ロックダウンの規則違反として警察が捜査しているという。

 スコットランドにあり、世界でもっとも古い20のゴルフコースの一つに数えられる155年の歴史を誇るハディングトンGCでは、6番、10番、15番のグリーンがオフロードバイク、バギー車などで複数回荒らされたという。同じスコットランドの130年の歴史を誇るグランドタウン・オン・スペイGCでは、湿った11番グリーン上に車が入り込んで、芝に大ダメージを与えた。

 いずれのケースも警察が捜査中。1回目のロックダウンの際にも、クローズしているゴルフコースに入り込んで、散歩やジョギング、ピクニックをする人々がいたと聞くが、長い自粛で人々の行動がエスカレートしているのかもしれない。

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