松山英樹の米ツアーでのルーキーイヤー(13-14年シーズン)が終了した。「トッププロの証」であるツアー選手権にも進出しフェデックスカップのポイントランキングは28位。稼いだ賞金はおよそ3億円。本格参戦1年目としては申し分ないが本人は納得していないようで……。
念願のツアー初優勝をニクラスがホストを務める準メジャー『メモリアルトーナメント』で決めたのが6月のこと。序盤から優勝争いを重ねトップ10入りを経験するなかでの優勝にも松山も「大きな達成感がなかった」というが、勝ってからは目標を失ったかのように失速。
シーズン後半はトップ10入りが1度もなく1年を総括する感想を求められた彼は「ダメでした。満足できるとはいえない」と憮然とした表情を浮かべた。
それでも出場24試合中予選落ちはわずかに3試合(棄権1回)。トップ30のみが出場を許される最終戦にルーキーでは唯一進出し、どの試合でも優勝候補に名前が挙がるなど知名度を上げた。
昨年来痛めていた左手親指の故障も回復し健康な体を取り戻せたことは大きな安心材料。データ的にも平均ストロークが70.083で部門別ランキング20位、バーディアベレージも3.89で10位と健闘した。ショット、アプローチに関しては納得の数字を残した一方で、持ち味のはずのパッティングが不発。パットがスコアにどのくらい貢献したかを示すストロークゲインドパッティングがマイナス0.393でランク156位とショートパットに苦戦した後半の結果がそのまま数字になって表れている。
また最大の目標であるメジャーではマスターズで予選落ち。全米オープン&全米プロが35位、全英オープンが39位と昨年を大きく下回る成績に。特に最終ラウンドの平均スコアが68・33と尻上がりに調子を上げていた昨年(スポット参戦)に比べ、今年は70・72にとどまったのも「納得のいかない」要因の1つだった。
早くも来週10月10日から開幕する2年目のシーズンは本当の意味で松山の真価が問われることになる。
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